淡く歪んだ なつ

別に良いんだけど

別に大丈夫だけど

別にすきじゃないんだけど

 

別に別に別に別に

上手く言えない気持ちをはぐらかして、さもどうでもいいように話題を流して忘れる努力をする。これは誰のための言い訳なのか。かっこわるい自分。でも私は、昨日も今日も別に別に。

きっと明日もこれからも別に別にな女なんだろうなあ。

 

 

いつも見てた景色が変わって、いつも感じてた音が変わった。

自分の目の前にいる人たちの声を聴きたくなくても集中して聴いていた。視点は定まらなかった。頭はうまく回らなかった。

でも、目の前の色だけが鮮やかで、キラキラしてた。

あの空間と、あの笑顔と、あの言葉と、醜く動く唇を私は忘れない。

(中略)

もっと反論したかった。厳しく問い詰めたかったし、優しい顔で相手の腐った言い分を聞きたかった。でもできなかった。人は本当にショックなことが起きると言葉を出せない。

 

期待なんかしたつもりないのに、きっと無意識に大丈夫だと思っていたんだ。所詮・・所詮・・・・・・。

けどもう大丈夫。これ以上、日常生活をただ送っているだけでショックを受けたくない。だからもう期待はしない。もうしないよ。

 

歪みきった夏  掴みきれない夏  学生最後の最高で最低な淡い夏